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2018年07月22日 (Sun)

SOULNOTE D2

 

SOULNOTE D2を聴きました。正直、驚きました。
D1も良好な音質でお薦めできる機種だと感じていましたが、今回のD2はそれ以上にインパクトのある音質でした。

音質でびっくりするだけでなく、その理由や背景もエンジニアの方にうかがって来たので、簡単にご紹介させてください。

 

能書きを2つばかり。

    新型のDDS IC を搭載。
ダイレクト
デジタル シンセサイザーとは、例えば外部から10MHzのクロック信号が入ってきて、それを内部で使う為に44.1KHzに変換する為の装置です。
よく、「ジッター」という単語が出てきます。つまり時間軸の揺らぎですね。これが現在多くの高性能といわれる機器に搭載されている
DDS40ピコ秒くらいの誤差が有ります。D2搭載のDDS20フェムト秒の誤差しかありません。1/2,000の誤差に収まっています。
そう言われても、ぜんぜんピンと来ませんよね。無理やりではありますが、違う表現であらわしてみましょう。なじみがあるビット
(bit)に置き換えて考えてみましょうか。16bit24bitだと音が違うのはご理解いただけると思います。

24bit-16bit=8bit ですから、8bit=256倍です。今度は反対に2,000とは、bitに置き換えると、2,048=11bitです。かなり乱暴なたとえですが、従来のクロック精度が16bitだと仮定すると、D2のクロック精度は27bit相当と言えると思います。
いかに外部から高性能のクロックを入力しても
DDSの精度で規定されてしまう事もあるわけです。この効果は絶大だと思います。

    ESS ES9038PROを片チャンネル2個。ES9038PRO8chDACです。1chあたり4個のDACを用いていますから、8×4=32個のDACがワンチップにまとまっています。これが片チャンネルに2個使いですから、30×2=64個のDACを並列に並べて使っているのです。
何でこんな事をするのか?それは
I/V(アイ ブイ)変換を抵抗一本で行いたかったからです。64個分のDACの出力は電流加算され、抵抗でのI/V変換に充分な電流を供給できます。
もし、普通の能動素子
(オペアンプが用いられる事が多い)I/V変換器でこんなことしたら、入力が大きすぎて、パワーアンプみたいなI/V変換器になってします。
もともと
ES9038PROは消費電力大きいDACでそれを片チャンネルで2個、合計4個搭載するなんて、普通は考えないものだと思うのですが、抵抗I/V実現のために行ったのですね。
ちなみに
ES9028PRO8chDACですが、こちらは1chあたり1個のDACを搭載です。消費電力も発熱も抑えられますね。

 

 さて、試聴の印象です。いの一番に感じたのは音の実体感です。
特に
NOSモードと呼ばれるポジションで使ったときに強くそれを感じました。
出てくる音のエネルギー感、力強さ、演奏の強弱。実に気持ちのいいなり方です。情報量に制限をつけず、ぶわーっとスピーカーから飛び出してくるかのようです。
演算で生々しさを再現する機器とは全く別の雰囲気です。もちろん、どちらが良いかは好みで変わってくるでしょう。
美音で清楚で破綻が無く、漂うような雰囲気を持ち、なおかつ艶がある音色がお好みの方とは、若干方向が違うかもしれません。でも私の好みは
D2の音質です。

 NOSとは、ノン オーバー サンプリングの略で、デジタルフィルターを用いない再生です。そのため、数字に表れる特性はかなり悪くなります。ところが(私の耳には)とても素直に聴こえます。これは推測ですがデジタル領域とはいえ、信号と信号の間に擬似データを挿入するわけで、再生する信号波形が正弦波に限れば大きなメリットなのでしょう。でも、不定形に変化する音楽再生においては、体の良いノイズ(失礼)なのかも知れません。

 さて、その音質の続きですが、USB入力に関しては「アンシンクロナス」モードでD2の内部クロック(DDS)の精度での再生ですから、当然、良い音質です。で、S/PDIF入力にしてみると、やはりUSBと同じ傾向の音質です。通常、S/PDIF入力の場合は信号元(例えばCDトランスポート)のクロックに従属しての動作が最初の規格であったはずなのですが、、、
どうも
D2の内部クロックで働いているようです。しかも、FIRモードならば納得できる動作ですが、どうもNOSモードでも同様な働きをしている節があります。
推測なのでよく判りませんが、いったいどうやっているんだろう?ユーザーとしては結果が良ければかまわない事ではありますが、、。気になるところです。

 

 全体のつくりも大変にマニアック。

例えば電源のコンデンサー。小さいサイズの部品が沢山並んでいます。銘柄だけでなく、音の良いサイズを探し出し、必要な大きさになるように並べて使っています。しかも、よく見ると、更に取り付けができるスペースがあるように見えます。
設計者にうかがうと、「音を確認しながら、最適な数を使っている。これ以上コンデンサーを付けない方が音質良好だった」とのマニアックな返事。もー、これだけ造りこんでいるのだから、悪いはず無いですよね。
 更に天板
(ボンネット)はリジットには固定せず、外れない工夫をして載せてあるだけ。つまり、叩くと盛大に鳴きます。そう、シャーシの全てをリジットに作ると、ちぢこもった音になりがちなので、わざと開放的にしていると。同じ意味合いの事を他メーカーのエンジニアからも聞いたことがあります。S社とか、P社とか、、。

 

 

 そういったことで、このSOULNOTE D2CDユーザーの方にもお薦めしたい気持ちでいっぱいです。もちろん、音はお好みが有りますから、全ての方に気に入ってもらえるとは思っておりません。
 ご試聴ください。気に入って頂ける方が多いと思います。


この文章は朝倉が担当しました。

 

 

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